テレビ放送のデモストレーション。受像機に映る自分の映像に人々は驚いた=1957(昭和32)年、本社所蔵写真

テレビ放送のデモストレーション。受像機に映る自分の映像に人々は驚いた=1957(昭和32)年、本社所蔵写真

 街を歩いていて、目の前の大型ビジョンに自分の姿が映って「えっ」と思う時がある。どこかにカメラが据えられているんだろうな、と思うぐらいなのが現代人である。

 この写真が撮影された1957(昭和32)年は、既に大都市ではテレビ放送が始まっていたものの、徳島県ではまだテレビ放送はなかった。

 写真には、テレビカメラで撮影した映像を受像機に映し出すデモンストレーションの様子が記録されている。テレビ受像機の実物を見たことのある人は少なく、リアルタイムで映る映像に驚いたに違いない。

 徳島県でテレビ放送が始まったのは59年。当初は白黒放送で、60年からカラー放送も始まった。受像機の価格は20万円以上したため、誰もが気軽に楽しめるものではなかった。

 受像機の普及、技術革新でテレビは家庭の娯楽の代表格になったものの、近年はインターネットの普及でテレビを見る人は減り続けているようだ。