2016年3月末で閉館することになったダイヤレーン=徳島市佐古三番町

 徳島市佐古三番町のボウリング場「ダイヤレーン」が2016年3月末で閉館する。娯楽の一翼を担い、全国規模の大会が開かれるなどして多くのボウラーに親しまれたが、老朽化と来館者数の減少で、43年の歴史に幕を下ろす。ボウリングブームを牽引(けんいん)した老舗が消えることに、常連客や関係者からは惜しむ声が上がっている。

 ダイヤレーンは1972年8月にオープン。全40レーンで、県内で最初に自動スコア装置を導入し、ボウリングブームに乗って人気を集めた。

 ピークの89~91年には1レーンで1日平均60ゲーム利用されていたが、娯楽の多様化や市内に複合型のボウリング場がオープンするなどして利用者は4分の1に減少。ピンをセットする装置や空調などの老朽化も目立っている。

 10人ほどの仲間とスコアを競っていた泊多喜子さん(73)=徳島市中通町3=は「ほぼ毎日通っていたのでさみしい。スタッフも親切で立地もよかった。これからどこでやればいいのか」と惜しむ。

 ボウリング離れに歯止めを掛けようと、初心者向け教室を開いて裾野拡大に努めてきた。藍住中3年の森内菜摘さん(15)は5年前から教室に通い、腕を磨いた。「ここで練習して世界大会で優勝するのが目標だったのに」と残念がった。

 ダイヤレーン所属のプロボウラー西口恭弘さん(49)=同市南矢三町3=にとっては高校生のころから練習し、プロの資格を得た思い出深い場所。「ここは閉館してしまうけど、子どもたちにはボウリングを続けてほしい」と願った。

 同一の階に40レーンが並ぶのは四国でも有数で、数多くの大会に使用されてきた。県ボウリング連盟の広瀬勝敏副理事長(65)は「規模が大きな大会を県内で開くのは難しくなるかもしれない」と影響を心配する。

 運営する長尾開発(徳島市)の長尾明徳社長(48)は「続けられず非常に申し訳ない気持ち。閉館まで楽しんでもらいたい」と話している。

 ダイヤレーン閉館で、県内のボウリング場は三つになる。