[上]みこしを担いで施設内を練り歩く児童ら[下]高齢者に「浦安の舞」を披露する児童=いずれも阿南市長生町の「ライフイン長生」

 阿南市長生町の老人福祉施設で毎年秋、地元の児童らが子どもみこしや神楽を披露し、入所者らを喜ばせている。近くの神社で秋祭りが開かれる日、お練りのコースに組み入れられており「祭りの雰囲気を味わえる」と好評だ。

 祭りは同町西方地区の八幡、大将軍両神社で開かれ、氏子らがみこしを担いで地区を練り歩く。小学生以下の子どもたちも参加し、約30人が自ら飾り付けをした大小二つのみこしを担ぐ。両神社では女児が赤いはかまに白い羽織の巫女(みこ)姿で神楽「浦安の舞」を奉納する。

 子どもみこしは2010年に始まった。児童らに祭りを楽しんでもらおうと、住民有志でつくる「西方祭り盛り上げ隊」が企画した。約40年休止していた「浦安の舞」も復活させた。

 同時に「多くの高齢者と祭り気分を共有したい」と、デイサービス施設と特別養護老人ホームがある「ライフイン長生」を訪問し始めた。

 今年も10月24日に披露され、入所者らはみこしが室内に入ってくると「わっしょい」と声を上げたり、女児4人による舞の音楽に合わせて手をたたいたりした。子どもの頃に秋祭りで「浦安の舞」を踊っていたという田中勝子さん(90)=同市上中町南島=は「音楽を聞くと自然に手足が動く」と笑った。

 盛り上げ隊の山川力(つよし)隊長(50)=長生町西方、会社員=は「高齢者に満喫してもらえているようで何より。地域の幅広い世代が楽しめる祭りになるよう、工夫していきたい」と話している。