住民らと一緒に「たてずき」をつき、豊作を祈る貞光小児童=つるぎ町貞光猿飼

 つるぎ町貞光の猿飼地区で、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る伝統行事「お亥(い)の子さん」が25年ぶりに行われた。地元の貞光小学校の児童が家々を訪ねて披露し、8世帯の集落が活気づいた。

 1年生22人が、端山小猿飼分校と民家4軒を訪問。集落の農業西岡田治豈(はるき)さん(74)が歌詞をアレンジした「亥の子歌」を歌いながら、「たてずき」と呼ばれる木の幹(長さ約40センチ)につるを巻き付けた道具を使って地面をたたいたり、「いちんたら」と呼ばれるワラの道具で縁側をたたいたりした。

 住民や集落出身者らも飛び入り参加し、昔ながらの行事を楽しんだ。住民は児童にお礼の菓子を手渡し、そば米が入った「亥の子ずし」を振る舞った。

 訪問を受けた浦幸男さん(88)は「元気をもらった。ぜひ今後も続けてほしい」と話した。小原優凜亜(ゆりあ)さん(7)は「みんなが喜んでくれてうれしい。畑でいっぱい収穫できるといいな」と笑顔だった。