被爆したピアノで「月光」を弾く山本さん=阿南市の見能林小

 70年前に広島で被爆したピアノを使った演奏会が9日、阿南市見能林町の見能林小学校であった。児童や住民ら約480人がピアノの音色を聴きながら、平和の大切さに思いをはせた。

 ピアノを修復した調律師の矢川光則さん(63)=広島市=が、爆心地から1・8キロの民家で被爆したピアノであることを説明。その後、徳島市のピアニスト山本貴子さん(43)がベートーベン「月光」を演奏した。穏やかに始まり、激しくフィナーレを迎える名曲に、児童らは静かに聴き入った。

 児童代表が被爆ピアノを弾く体験コーナーもあり、童謡「おひさまキラキラ」を演奏した3年の川上陽菜乃(ひなの)さん(8)は「緊張したけれど、うまく弾けた。平和が続くといいなと思った」と話した。

 演奏会は10日午後1時40分から富岡小、11日午後1時半から津乃峰小、12日午後0時5分から阿南市役所でもあり、一般参加もできる。