森川富昭被告

 徳島大病院の情報システム業務発注をめぐる贈収賄事件で、業者から304万円余りの賄賂を受け取ったとして収賄罪に問われた元病院情報センター部長森川富昭被告(45)=徳島市川内町沖島=の判決公判が9日、大阪地裁であった。西野吾一裁判長は「社会の信頼を大きく損ねた」として、懲役2年6月、執行猶予4年、追徴金304万4450円(求刑懲役2年6月、追徴金304万4450円)を言い渡した。

 判決によると、森川被告は部長だった2010年1月~12年1月、有利な取り計らいの見返りと知りながら、システム開発会社「ダンテック」(兵庫県明石市)の元代表取締役高橋徹被告(51)=贈賄罪などで起訴=から徳島市内で8回にわたり計304万円余りを受け取った。

 西野裁判長は判決理由で「癒着は長期にわたり、受け取った額は少なくない。国立大学法人職員としての自覚を著しく欠いた」と指摘。賄賂を受け取った経緯や使途についても「自分から要求し、滞納していた授業料の支払いや飲食代、遊興代などに使っており、刑事責任は到底軽視できるものではない」と非難した。