四国一の清流として知られる穴吹川周辺で、行楽客の路上駐車やごみの投棄が目立ち、地元住民らを悩ませている。このため美馬市は21日から、駐車場を増やしてシャトルバスを運行したり、バーベキューセットを貸し出したりといった対策に乗り出す。
市によると、行楽客の大半は自家用車で訪れる。市は川沿いの土地を民間から借り、駐車場として約220台分確保しているが、不足している。
河川敷などにはペットボトルや使用済みおむつ、コンロなどが捨てられ、周辺住民らから「清流のイメージを損う」との声が上がっていた。
市は路上駐車対策として、21日から8月26日までの土日計10日間(筏(いかだ)下り大会のある同月4、5日を除く)、穴吹中学校西側に70台分の臨時駐車場を設ける。その上で、同市穴吹町口山の観光温浴施設「ブルーヴィラあなぶき」近くまでの間を往復するシャトルバスを1日10回走らせる。料金は駐車場代込みで千円。
運行日には、右岸側の穴吹橋モニュメント付近の駐車場で、炭とコンロ、机、椅子のセットを5千円で貸し出す。食材だけを持ち込めばいいようにして、ごみの減少につなげる。前日(土日除く)までの予約が必要。
8月10~20日は右岸の河川敷の穴吹ふれあい広場で行楽客にごみ袋(1枚100円)を販売するとともに、分別回収する。
問い合わせは市観光課<電0883(52)5610>。