徳島県は障害者のアート制作活動を支援する「障がい者アーティストの卵発掘事業」を始める。スポーツや就労の場で障害者の技能を高める事業を2014年度から実施しており、芸術分野に事業を拡充することで、障害者がさらに活躍する場の創出を目指す。

 障害者の芸術活動は近年、固定観念や時代の流行に左右されず配色や造形に独自の発想がみられるとして、注目を集めている。

 発掘事業では、県内在住か県出身の障害者に作品を制作してもらい、優れた作品を選んで活動支援金を贈る。作品は絵画か立体造形で、テーマは自由。県内の芸術家らが審査し、金・銀・銅賞各1点を選ぶ。支援金の額は金賞10万円、銀賞5万円、銅賞3万円。作品は16日から16年1月15日まで募集する。

 応募作品は2月10~14日に徳島市の県立近代美術館で展示する。金賞の作品は県の所有となり、美術館展示後は美馬市の発達障害者支援センター「アイリス」で展示する。

 事業では支援金助成のほか、特別支援学校など障害児が芸術活動に励んでいる場に美術家を派遣し、才能を伸ばす取り組みも行う。総事業費は100万円。

 県は障害者の能力向上を図ろうと、14年度からパラリンピックなどで活躍した選手を学校に派遣する事業や、優れた業務技能・技術を持つ障害者を「県障がい者マイスター」に認定する制度を実施してきた。県障がい福祉課は「障害者の多様な特性に応じた活躍の場を増やしていきたい」としている。

 作品応募は県のホームページから申込書と出品票を印刷し、作品の写真を添付して申し込む。問い合わせは同課<電088(621)2237>。