「環境に優しい生活をした方がいいのは分かっているが、生活習慣を変えられない」という人は多いのでは。食用コオロギ生産などを手掛ける徳島大発ベンチャーのグリラス(本社・鳴門市)では、昼食時に出るプラスチックごみを減らそうと、従業員が家から弁当や水筒を持参するとポイントがたまり、環境に配慮した食品や雑貨と交換できる制度を取り入れている。「義務感」ではなく、「楽しさ」を鍵に行動変容を促している。

 ポイント制度は「グリラス・エコ・ポイント」と名付け、6月半ばにスタートした。会社のLINE(ライン)グループにその日の弁当や水筒の写真を投稿すると、ポイントが加算される。外食もごみの削減になるのでポイント加算の対象となる。たまったポイントは環境に配慮した食品や雑貨と交換できる。40人余りの従業員のうち8割程度が参加しており…