輸出に向け、ユズを消毒するJA東とくしまの職員=上勝町正木の同JA上勝支所

 JA東とくしま(小松島市)は15日、上勝町産ユズを初めて欧州に輸出する。2・5トンを出荷する予定で、同日はこのうち225キロを先行便として発送。木頭ゆずと共にフランスの仲卸業者に届けられ、国内外のスーパーや日本料理店などに流通する。

 ユズは、同町内の農家3軒が輸出用に品質管理をしながら栽培した。10月中旬にドイツ・ケルンで開かれた国際見本市で、JA東とくしまと仲卸業者の間で商談が成立したのを受け、生産者やJAが出荷に向けて準備を進めてきた。

 今月12日には農林水産省神戸植物防疫所の検疫官が同JA上勝支所を訪れ、EUの検疫基準をクリアしていることを確認。JA職員が輸出に必要な消毒処理を施した。

 県産ユズは2014年に300キロが、県内のかんきつ類では初めて欧州に出荷された。現地の日本料理店などに買い取られ、県やJAによると「香りが素晴らしい」と高い評価を得ているという。

 上勝町産ユズの取引開始によって、今年の県産ユズ輸出量は6トンと大幅に増える見込みだ。JA東とくしまの勝谷常治営農部長(50)は「県産ユズをアピールし、一定量を輸出し続けたい」と意気込んでいる。