徳永真一郎さん

 日本時間の14日未明に発生したフランス・パリの同時多発テロは、パリ在住の徳島県出身者や徳島で暮らすフランス人にも衝撃を与えた。無差別攻撃の恐怖におびえる一方、テロリストへの怒りをあらわにした。

 パリ中心部で暮らす徳島市出身のギタリスト徳永真一郎さん(27)はテロ発生時、襲撃のあった劇場から2キロほど離れた別の劇場で舞台を見ていた。

 テロが起きたのを知ったのは終演後のロビーだった。「外に出た瞬間、警察車両が行き交う物々しい雰囲気に圧倒された。街全体がこれまで体験したことがないほど緊張していた」と言う。

 普段からよく通っているレストランもテロの現場になっていた。「本当に身近な場所で起きたので心底ぞっとした。1月のテロのショックから市民が立ち直りかけていた矢先だったので残念です」

 県内在住のフランス人も悲惨なテロに心を痛めた。ワーキングホリデーで10月から美馬市脇町で滞在しているマガリー・バーベイさん(29)とローラ・アンジェリさん(23)姉妹は、パリ郊外のサノワ出身。2人は「家族や友人は無事だったが、またテロが起きるかと思うと不安。宗教を口実に殺人を行うテロリストは絶対に許されない」と話した。

 フランス東部のブルゴーニュ出身で、北島町で暮らすホテル従業員フレミオ・エリック・アランさん(51)は「イスラム国への攻撃が報復を呼び、暴力の連鎖となっている。難しい状況だが、テロに屈してはいけない」と語った。