2人一組でボールを打ち合い、ラリーの回数やテクニックを競うブラジル発祥のビーチスポーツ「フレスコボール」の体験会が県内で初めて、徳島市の小松海岸で開かれた。相手と「競う」のではなく、「思いやる」スポーツとは一体どんなものなのか。徳島初の地域クラブとして8月に発足し、体験会を企画した「うずしおフレスコボールクラブ」の協力を得て、挑戦してみた。

使用するラケットとボール

 競技に使うのは、専用の木製ラケットとゴム製のボールのみと手軽だ。試しにボールを打ってみると、思った以上に跳ねる。テニスのように「強く打つ」のではなく、「優しく押しつける」のがこつだと、うずしおクラブ代表の杉村秀樹さん(24)が教えてくれた。セルフラリーで次第に感覚をつかみ、いざ実践へ。20代を中心に参加した約20人がペアを組んだ。

素早くボールの落下点に入る

 公式のルールではパートナー同士で最低7メートルの間隔を置き、5分間打ち合う。パートナーが打ちやすいよう体の中心へボールを返すのが基本だが、最初は頭上を越えたり、隣でプレーするペアの方へ軌道がずれたりと苦戦した。しかし2セット、3セットとプレーするうちに、力加減やパートナーとの呼吸がつかめてラリーが10回ほど続くようになり、楽しめる余裕がでてきた。10回、20回とラリーが続いたペアから抜けていくといったゲームもあり、他の参加者たちも楽しそうな表情を見せていた。

 スポーツというだけあって筋力のトレーニングにもなる。砂浜はバランスを取るだけでも難しく、その上で踏み込んだりジャンプしたりするため、下半身にほど良い負荷がかかる。経験者のふくらはぎを見ると、引き締まりつつも、くっきりと筋が浮かび上がっていた。かといって息が上がるほど激しくもない。楽しみながら体を動かせて心身共に大満足だ。

フレスコボールの体験会に集まった参加者

 今回の体験会を終え、杉村さんは「フレスコボールはコミュニケーションを取るスポーツなので、5分間打ち合うだけでも仲良くなれる。うずしおのように人を巻き込み、多くの方に競技を楽しんでもらえるようにしたい」と話した。今後も体験会を行う計画で、次回の開催は公式インスタグラムで告知する予定。(富樫陸)

動画URL:https://youtu.be/NtmI2dVLkcg