鳴門市大麻町にすみ着いているコウノトリ2羽が、約6キロ離れた上板町の吉野川第十堰に「遠征」し、落ちアユを狙っている。
付近住民によると、16日から見掛けるようになった。2羽は、アユを狙うサギに交じって堰の上に立ち、川の流れに目を凝らしている。素早く仕留めるサギに比べてコウノトリは少しもたつきながら、アユをついばむ。時には先んじてアユを捕らえ、サギが横からうらめしそうに眺める姿も見られた。
日本野鳥の会県支部は「コウノトリを見る場合は、刺激しないよう200メートル以上離れて観察してもらいたい」と呼び掛けている。