初の合同上演に向けて練習に励む出演者=徳島市の阿波十郎兵衛屋敷

 阿波人形浄瑠璃の第12回小屋掛け公演が21、22の両日、徳島市の徳島中央公園内の仮設舞台・小屋掛けで開かれる。22日には、県内の人形座5座による合同上演が初めて実現する。

 合同上演には、老舗の大谷座を中心に、青年座、あわ工芸座、阿波十郎兵衛座、ポラリス座を加えた総勢約30人が出演。22日午後1時5分から、悲哀に満ちた恋物語の時代物「生写(しょううつし)朝顔日記」を披露する。

 小屋掛け公演は人形座の交流を深めるのが一つの狙い。公演実行委員長で青年座座長の玉井啓行さん(58)によると、10年余りの公演で横のつながりが生まれ、合同上演に結びついたという。

 上演する「生写朝顔日記」は登場人物が多いため、人数に限りがある単独の人形座には難しく、本来3人で遣う人形を2人遣いにして上演するケースも少なくない。玉井さんは「合同で上演することで完全な形で見てもらえる。練習を通じて座員同士の勉強にもなった」と話している。

 2日間の公演には、他の5座と小中高校・大学の人形浄瑠璃クラブ4団体も出演。兵庫県淡路島の伝統芸能「だんじり唄」や沖縄三味線のグループも参加する。

 小屋掛け公演を題材にした俳句コンテストも昨年に続いて催し、小中学生の部を新たに設ける。公演は21、22の両日とも午前10時半から。入場無料。