5月下旬に先行オープンした県青少年センターのスポーツコート。日中は利用者の姿がめったに見られない=徳島市のアミコビル

5月下旬に先行オープンした県青少年センターのスポーツコート。日中は利用者の姿がめったに見られない=徳島市のアミコビル

 徳島県の新ホール整備に伴い、徳島駅前のアミコビルに移転する徳島県青少年センター(とくぎんトモニプラザ)のうち、5月下旬に先行オープンしたスポーツコートの利用者数が伸び悩んでいる。新型コロナウイルス流行の影響に加え、コートの存在を知らない人が少なくないことも影響している。徳島県は17日のグランドオープンをてこに若者へのPRを強化し、徳島市中心部の活性化につなげたい考えだ。

 スポーツコートは、アミコビル屋上の672平方メートル。旧センターで人気の高かったインドア運動場に代わり、フットサルやバスケットボールができるように設けられた。

 県次世代育成・青少年課によると、インドア運動場は学生を中心に毎月千人以上が訪れ、2021年6月は1270人が利用した。これに対し、スポーツコートはオープンから1カ月間(5月29日夕~6月29日)は545人、翌月(6月30日~7月28日)は295人にとどまっている。

 利用低迷の背景として、同課は天候に左右されやすい屋外施設であることのほかに、新型コロナの感染急拡大を挙げる。県内の感染者数は21年が6月25人、7月137人だったのが、22年は6月2360人、7月1万1343人と約100倍に増えており、担当者は「(コロナの影響で)まだ足を運べていない人が少なくないのでは」とみる。

 長引くコロナ禍で、県内の大学では課外活動を自粛する動きが広がったことも関係しているとみられる。

 学生からは周知不足を指摘する声も上がる。新ホール整備について話し合う「県市協調未来創造検討会議」で、県青少年センター部会の公募委員を務めた越智日和(ひより)さん(21)=四国大4年=は「コートがアミコビルにあることはあまり知られていない。それどころか、センター自体を知らない学生も大勢いる」と強調する。それでもコロナ禍で失われた交流の場は不可欠だとして「せっかくの新施設を有効利用してもらえるよう、県は情報提供に努めてほしい」と注文した。

 グランドオープンでは、アミコビル9階にeスポーツやアニメのスタジオ、音楽室、会議室などを、屋上には卓球室を開設し、延べ床面積は2604平方メートルに広がる。同課は「これまではグランドオープンに向けた助走期間と位置づけている。新生オープンを機に、若い世代に広くアピールしていきたい」としている。