徳島大学病院脳卒中センター(徳島市)は、若い世代に脳卒中への理解を深めてもらおうと、小中高校の児童生徒を対象にした出前講座を始める。自身の予防だけでなく、家族が発症した場合に前兆を見逃さず早期に気付くことで、適切な治療につなげるのが狙い。脳卒中は重い後遺症が残るケースが少なくなく、担当者は「回復するかは時間との勝負。早く気付いてもらえるようになれば」と話している。

 脳卒中は脳の血管が詰まるなどして発症する。血管を再開通させるために投薬や手術を行うが、治療が遅れるほど脳の神経がダメージを受け、一命を取り留めてもまひや言語障害が残ったり、寝たきりになって介護が必要になったりする人がいる…