最後のステージで演奏するチャットモンチー=徳島市のアスティとくしま(提供写真=上山陽介撮影)

 7月での“完結”を発表している徳島発ロックバンド・チャットモンチーの最後のステージ「チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2018」が22日、徳島市のアスティとくしまで閉幕し、デビュー後13年間の活動を終えた。

 チャットモンチーは21日と同様に、橋本絵莉子さん(ギター、ボーカル)と福岡晃子さん(ベース)に、フェスの出演バンドからドラマーを迎えた編成で演奏。デビュー曲「ハナノユメ」をはじめ「恋の煙」など初期の名曲を中心に全9曲を披露した。ラストナンバーは、スピッツのドラマー崎山龍男さんと奏でる代表曲「シャングリラ」。約5千人の観客から大きな手拍子と歓声が送られた。

 橋本さんは「音楽をやってなかったらどんな人生だったのかと考えることがある。やっててよかった! チャットモンチー」と観客に呼び掛けた。福岡さんは「みんながついてきてくれたからこんなイベントができた。ずっと応援してくれた皆さんに幸せが訪れますように」と語った。

 フィナーレでは、元ドラマーの高橋久美子さん(愛媛県出身)や出演者、観客が一体となって阿波踊り。互いに笑顔で「ありがとう」と声を掛け合って幕を閉じた。

 会場には、ファンからチャットモンチーへの感謝を込めた阿波和紙ちぎり絵メッセージアートもあり、多くのファンが足を止めて見入っていた。