4選を果たし万歳する岩浅氏(中央)=22日午後10時45分ごろ、阿南市日開野町の事務所

 任期満了に伴う阿南市長選は22日投開票され、現職の岩浅嘉仁氏(61・無所属)が1万8673票を獲得し、新人で元市議の福島民雄氏(65・無所属)に5685票差をつけて4選を果たした。岩浅氏が在任期限を3期12年とする公約を破ったことへの是非が争点となったが、市政の安定継続を訴えて批判を退けた。選挙戦は12年ぶりで、旧羽ノ浦、那賀川両町との合併後では初めてだったものの、有権者の関心は高まらず、投票率は12年前を16・99ポイント下回る52・27%だった。

 岩浅氏は、今年6月の市議会定例会で4選出馬を表明。選挙戦では、中学卒業までの医療費無料化や小中学校の耐震化など3期12年の実績を強調し、阿南中央医療センター(仮称)の整備促進を中心に地域医療の充実を前面に打ち出した。市議25人中18人と県議1人の支援を受け、終始優位に戦いを進めた。

 告示前には30~120人規模の会合を約20回開催。合併後初の選挙戦となった羽ノ浦、那賀川両町を重点地区に位置付け、告示後に羽ノ浦町で700人規模の個人演説会を開くなど、集票に力を入れた。

 福島氏は岩浅氏の公約破りを批判し、子育て支援の充実などを訴えたが、出馬決定が告示1カ月半前と出遅れ知名度不足もあって浸透しきれなかった。

 当日有権者数6万1614人(男2万9458人、女3万2156人)▽投票者数3万2207人(男1万5004人、女1万7203人)▽投票率52・27%(男50・93%、女53・50%)有効3万1661票▽無効545票▽不受理1票。

 ◎岩浅氏の主張

 一、子宮頸(けい)がん、乳がんの検査費用と18歳までの医療費を無料にする。

 一、阿南共栄病院と阿南医師会中央病院を統合して設ける阿南中央医療センター(仮称)を中心に、地域医療体制を確立させる。

 一、ICT(情報通信技術)を活用して自宅などで仕事をする「テレワーク」を支援するなど、女性が安心して働ける環境づくりを進める。

 一、南海トラフ巨大地震に備え、那賀川町工地地区に人工高台「命山」を設けるなど、避難、防災拠点施設のさらなる整備を図る。

 一、小中学校にエアコンを導入する。