有鄰館で三好高弓道部員を指導する川原さん(右から2人目)=三好市池田町川崎

 県弓道連盟三好支部長の川原弘道さん(69)=三好市池田町イケミナミ=が、同町川崎の空き家を改修して弓道場「有鄰(ゆうりん)館」を整備し、7年前から一般開放している。県西部4市町では唯一の一般向け施設で、高校生からシニアまでの愛好家が練習や試合会場として利用。競技力向上や選手同士の交流に一役買っている。

 有鄰館は2008年12月に開設。「競技人口が増えるきっかけになれば」と、川原さんが所有する築約180年の木造平屋(約80平方メートル)を自費で改修して控え室にし、新たに木造平屋の射場(約50平方メートル)を建てた。1人1日300円で近的競技(28メートル)を楽しむことができる。

 現在、市内のシニア愛好家ら5人ほどが利用しているほか、三好高校(三好市)の弓道部員9人が週1回、練習に通っている。耐震工事で校内の弓道場が今秋から来春まで使えなくなり、困っていた同部に川原さんが利用を提案した。

 部員は12月の県高校新人大会に向け、今月14日から同館で腕を磨いている。川原さんは時折足を運んで練習を見守っており、2年の西将志君(17)は「試合会場と同じ雰囲気で練習できてうれしい。的確なアドバイスも受けられ、本当にありがたい」と喜ぶ。

 また、今月8日には川原さんが自ら企画して、同市で11年ぶりとなる一般向けの弓道大会を有鄰館で開催。四国4県の知人らに声を掛け、高校生から92歳までの約40人が参加した。

 川原さんは「多くの仲間と楽しく弓道を続け、今後も大会を継続して開くなど、地域での普及や振興に尽力していきたい」と力を込めた。