定期演奏会に向けて練習に励む徳島交響楽団=松茂町の月見ヶ丘海浜公園内の研修室

定期演奏会に向けて練習に励む徳島交響楽団=松茂町の月見ヶ丘海浜公園内の研修室

 徳島交響楽団は25日、徳島市の徳島文理大むらさきホールで、3年ぶりに観客数を制限せずに定期演奏会を開く。新型コロナウイルスの感染拡大で昨年、一昨年は観客を半分以下に抑えて開催した。団員らは足を運んでくれる大勢の人に生演奏の迫力を届けようと、連日練習を重ねている。

 「音の強弱を意識して」「演奏途中のテンポにも気を付けよう」。松茂町の月見ケ丘海浜公園内にある研修施設で18日に行われた楽団の練習。指揮を務める山田啓明鳴教大大学院准教授(57)による熱のこもった指導が続いた。

 新型コロナの影響で楽団は演奏活動の制限を余儀なくされてきた。前年に続いて観客数を半分以下に減らした2021年の定期演奏会は1カ月先延ばしに。今年1月に予定していたニューイヤーコンサートは開催自体を取りやめた。

 練習も困難が続いた。団員はそれぞれの事情で以前のように集まれず、密を避けるために広い会場を探したり、パート別の分奏を増やしたりして練習方法を模索。選曲やプログラム構成も苦労したという。楽団理事でトランペット奏者の豊田勝さん(53)=徳島市津田本町4=は「演奏会当日まで状況がどう変わるか分からないけれど、感染対策をしながら練習に励む」と話す。

 今回の定期演奏会には過去2回より20人ほど多い約70人が出演予定。ブラームスの「大学祝典序曲」「交響曲第2番」を演奏するほか、プロのトランペット奏者神代修さんを迎え、ハイドンの「トランペット協奏曲」も披露する。県外から3年ぶりにソリストも加わる。山田准教授は「全楽曲に力を入れて練習してきたので、会場で生の音の響きを楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

 午後2時開演。入場料は一般2千円(前売り1500円)、小中高生千円(500円)。24日午後2時から同ホールで、神代さんによる中高生4人への公開レッスンがある。楽団は若手の育成も力を入れており、今回初めてソリストによる特別レッスンを行う。レッスン観覧は無料。