カウンター席では、代表の王岳さんが調理する様子を目の前で見られる。食材の産地や味つけの工夫、食べ方などを細かく説明してくれる。

カウンター席では、代表の王岳さんが調理する様子を目の前で見られる。食材の産地や味つけの工夫、食べ方などを細かく説明してくれる。

ランチのおまかせコース(5280円/前日までに要予約/完全予約制)の一例。(上段左から)向付、前菜、お造り(下段左から)煮物、焼物、お肉。ほかにご飯、汁物、甘味、食後にコーヒーがつく。

ランチのおまかせコース(5280円/前日までに要予約/完全予約制)の一例。(上段左から)向付、前菜、お造り(下段左から)煮物、焼物、お肉。ほかにご飯、汁物、甘味、食後にコーヒーがつく。

 真っ白な外壁に掲げられた小さな看板がその存在を知らせる。徳島市南内町に誕生した「九岳」は完全予約制の日本料理店。メニューは月替りのおまかせコース(ランチ5280円、ディナー1万780円/前日までに要予約)のみ。ランチは9品、ディナーでは10品がサーブされる。

 カウンター席から眺められるのは、代表の王岳さん(39・中国出身)が魚や肉、野菜、果物を見目麗しい日本料理へ仕上げる瞬間。蓮の葉や花を盛り付けに取り入れた向付や、繊細に包丁を入れたお造り、とろけるような舌触りの阿波牛の炭火焼など、どれも手の込んだ逸品ばかりだ。「下茹でから味つけまで、1つずつ丁寧にしないと同じ材料や作業でも味が変わっていくんです。少しでも気を抜いたら、お客さんに伝えたい料理ができない」と王さん。真摯に料理と向き合い、食材のポテンシャルを最大限まで引き出す。盛り付けに使うのは、陶芸家の山口真人氏や岡本作礼氏などが手掛けた食器や、江戸切子や薩摩切子の酒器など。「料理をより美味しくいただけるように」一皿ごとに吟味している。

 和食の技術は、藍住町の日本料理店で12年半修業して身につけた。当時は厨房に専念していて、お客さんと直接話す機会はほとんどなかったという。食材や調理法、食べ方などを詳しく伝えたいと、カウンター席を多く設けた。「お客さんと話しながら料理するのがものすごく楽しい」と王さんは顔を綻ばせる。

日本料理 九岳 -KUGAKU-
徳島市南内町1-19-1
090-5055-3998
営業時間=12:00~14:30、18:00~21:30(完全予約制)
定休日=日曜休、不定休

駐車場:なし
多機能トイレ:なし
Wi-Fi:なし
完全個室:あり
座敷席:なし
開店:2022年7月22日