道の駅ひなの里かつうらのマネージャー・渡邊さん。「地域の人やお客さんに求められる道の駅にしていきたいです」。

道の駅ひなの里かつうらのマネージャー・渡邊さん。「地域の人やお客さんに求められる道の駅にしていきたいです」。

 勝浦町の観光の拠点、道の駅ひなの里かつうら。名産品のみかんを使ったジュースやシャーベットなどが並ぶ物産コーナーの隣には、恐竜化石が発見された町をPRしようと、化石を展示したりフィギュアを販売する恐竜コーナーが設置されている。そんな道の駅でこの秋注目したいのが建物の裏に広がる「808(やおはち)農園」だ。昨年、農園として整備され、地域ぐるみの活動が始まっている。

 「きっかけは、近所の人に“あそこ何とかせえ”と言われたことなんです」と道の駅ひなの里かつうらのマネージャー・渡邊祐介さん(43・愛媛県出身)。耕作放棄地で人が入っていけないほど草が伸び放題になっていた。渡邊さんは観光農園にすることを考え、地主に相談すると二つ返事で貸してくれることに。地域の人やすぐ近くの小松島西高校勝浦校、役場とも連携することになり、農業プロジェクトがスタートした。

 昨年6月、高校生たちと一緒に600平米の畑にサツマイモの苗200株を植え付けた。9月中旬に収穫期を迎え「芋ほり体験」の告知をすると、1日で約100人が訪れるなど4日間で終了したとか。予想外の反響に渡邊さんもびっくりだった。「2、3週間でなくなることを想定してたんです。だから、もうてんやわんや。でも、お客さんに喜んでもらえて嬉しかったですね」と目尻を下げる。「町内の保育園児に収穫体験をしてもらいたかったので1列だけ残していました。10月中旬には収穫祭もしたんですよ」。

 春の桜まつりの時期には畑を広場として一般開放。子どもたちが走り回って遊べるようにしていた。そして、今年も6月に小松島西高校勝浦校の生徒や阿波勝浦井戸端塾、地域活性化委員会のメンバー、道の駅スタッフなど総勢約20人でサツマイモの苗植えを行った。「うちの畑も使って」という声もあり808農園は第2圃場も運営。キュウリ、ナス、トマト、トウモロコシなど夏野菜の収穫をしたほか、ヒマワリを咲かせ勝浦町を訪れた人たちの目を楽しませた。渡邊さんは「うちの畑には地域に50人くらい先生がいて、すべての成長期でやるべきことを指導してくれます。この畑をきっかけに、たくさんのつながりができました」と顔をほころばせる。ニッチな野菜の試験栽培をしたり、6次産業化も進めていきたいと話す。

道の駅 ひなの里かつうら 808(やおはち)農園
徳島県勝浦町生名月ノ瀬4-1
0885-44-0112
営業時間=9:00〜18:00(収穫体験は15:00まで)
定休日=第4月曜休(産直市は月曜休)

駐車場:あり
多機能トイレ:あり
Wi-Fi:あり
キッズスペース:なし
開設:2011年