阿波市のガーデニング愛好家でつくる「阿波オープンガーデンクラブ」は、シンポジウム「花のある暮らしと観光」を同市市場町の交流防災拠点アエルワで開いた。住民ら約500人が参加し、花を生かした町づくりの在り方について、知識を深めた。
パネル討論では、北海道旭川市の園芸家上野砂由紀さん、上勝町の第三セクター・いろどりの横石知二社長、上板町のガーデンデザイナー松村貴美子さんらが登壇、それぞれの取り組みを紹介した。
全国から観光客が訪れる庭園「上野ファーム」を手掛ける上野さんは「事業を続けるためには、運営や管理面で専門家が必要。核となる人材づくりが欠かせない」と強調した。
桜やモミジなどの季節の植物を育てる「彩(いろどり)山(やま)」構想を進める横石社長は、県内に観光客を呼び込むには花の名所を周遊コース化することが重要と指摘。「上勝の山を見た後、阿波市のガーデニングを見るといった流れができるように連携していきたい」とエールを送った。