「滝のやき餅」で知られる徳島市眉山町大滝山の和田乃屋庭園で、ポルトガルの文人・モラエスが100年ほど前に植えたとされる黄花亜麻(きばなあま)の花が見頃を迎えている=写真。

 黄花亜麻はアマ科の常緑小低木で、インド北部から中国にかけての山地が原産。モラエスが近くの伊賀町に住んでいたころ、この庭園をよく訪れていたという。現在は庭園内の滝を囲むように直径5センチほどのかれんな黄色い花が2千輪以上咲き乱れている。

 奈良県生駒市から家族3人で帰省していた堀英雄さん(69)は「この場所を訪れたのは学生時代以来。美しい花が見られて感動した」と話していた。

 徳島地方気象台によると、県内は冬型の気圧配置が強まるため、26日夜遅くから27日にかけて山地を中心に積雪の恐れがある。27日の最高気温は徳島市11度、三好市池田町9度、美波町13度と予想しており、平年より4度ほど低くなりそう。