美馬市脇町でネイルサロンを経営している正木優子さん(31)が、老人ホームや介護施設に出向いて利用者にネイルを行う「福祉ネイリスト」の資格を取得した。地域のお年寄りらの指先をきれいに彩り、明るい気持ちになってもらいたいと意気込む。

 

 福祉ネイリストは、高齢者や障害者にマニキュアやハンドケアなどを施す民間資格。高齢者らとの接し方や体の状態に合わせた施術時の工夫などを学び、美容に加え、施術中のコミュニケーションを通して心をケアする。日本保健福祉ネイリスト協会(東京)によると、全国で約1500人を認定しており、このうち徳島県内は5人目(活動中は2人目)という。

 正木さんは大学に通いながらネイルスクールで技術を学び、ネイリストとなった。結婚や出産でネイリストの仕事を一時離れたが、2021年3月にネイルサロン「Regalia Nail」を開業。ネイリストとして何か地域に貢献できないかと考える中、「新型コロナウイルス禍でなかなか会うことができない祖母を元気づけたい」との思いから、高齢者と接する知識や技術を持つ福祉ネイリストの取得を決意した。

 協会の認定スクール大阪塚本校(大阪市)で講習を受けて8月19日に取得した。実習では、高齢者にネイルやハンドケアをしながら日々の悩みを聞くと、最後には見違えるほど明るくなった姿を見られたことがうれしかったそう。

 

 今後について「老人ホームや障害者施設を訪問してネイルを通して元気づけたい。その喜びが長生きにもつながったらうれしい」と話す。また、自身も一児の母であることから、外出しにくい子育て家庭なども訪問していきたい考え。「ネイルはぜいたくだと思っている人も、オシャレをすることで健康になるので気軽に利用してほしい」と笑顔を見せた。(辻崎愛満)