神山町の人形座・寄井座が10月15、16の両日、「源氏物語」を題材にした新作阿波人形芝居を、徳島市の阿波十郎兵衛屋敷で初演する。従来の人形浄瑠璃のスタイルとは異なり、昔ながらの「京ことば」の語りと雅楽の音源に合わせ、人形を操るという趣向。結成174年を迎えた寄井座にとっても大きな挑戦で、「人形浄瑠璃は江戸時代が舞台の作品が多く、平安時代の源氏物語は人形の所作も違う。新たな試みで郷土芸能を盛り上げたい」と意気込んでいる。

 新作の演題は「明石姫 別れの段」。源氏物語の第18帖(じょう)「松風」と第19帖「薄雲」を基にした。

 光源氏は、身分の違う明石の君との間に生まれた姫を引き取って都で育てようと考えるが…