新しく整備された「神宅休憩所」=上板町神宅

 地元の遍路道の環境整備に取り組む住民グループ「上板町いやしのみちづくり実行委員会」が、同町神宅の県道鳴門池田線沿いに休憩小屋を設けた。歩き遍路の人たちに雨や日差しをしのぎ、一息ついてもらおうと、メンバーが2年半かけて完成させた。実行委が同町内に設けた休憩小屋は3カ所目。

 小屋は、四国霊場5番札所・地蔵寺から6番・安楽寺までの間にあり、名称は「神宅休憩所」。民有地を無償で借りて建てた。木造約8平方メートルで、長さ2メートルのベンチ2脚を据え付けている。

 実行委のベンチ・サイン部会が企画。2013年3月からメンバー10人がボランティアで毎月第2、第4土曜日の午前中に整備を進めた。所有者の協力を得て樹齢50年ほどのヒノキ5本を伐採し、約2年かけて柱や壁材に加工。15年6月から組み立てた。メンバーの他にも町内外の業者や個人が資金や資材、技術面で協力した。

 実行委は03年に設立し、約40人が所属。遍路道沿いのトイレ清掃や花の植栽などに取り組んでいる。同部会ではこれまでに、地蔵寺と安楽寺の間に位置する「小柿休憩所」、大山寺への登山道沿いにある「八丁目休憩所」を整備している。

 29日午後2時から落成式を行う。部会長の山本敏一さん(68)=同町神宅=は「多くの人の協力でやっと完成した。安心して使ってもらいたい」と話している。