国土交通省四国地方整備局が東みよし町加茂地区の吉野川沿いに整備する「加茂第二堤防」の起工式が28日、同所で行われた。
計画では、堤防は吉野川南岸の全長約4・5キロで、五つの樋門を備える。2014年に30年がかりで完成した加茂第一堤防(同町西庄から中庄までの全長約4・5キロ)の上流に位置する。
加茂地区は吉野川の無堤地区の一つで、2004年の台風23号で42戸が床上・床下浸水するなど、浸水被害に度々悩まされている。同局は13年、用地買収に着手した。堤防の整備完了時期は未定。
起工式には同局の石橋良啓局長や飯泉嘉門知事、同町の川原義朗町長ら約70人が出席。川原町長が「長年の悲願だった築堤が達成されつつあり、ありがたい。一日も早い無堤地区解消を祈っている」とあいさつした。続いてくわ入れを行い、工事の安全と早期完成を祈願した。