ハム&ベーコン(1320円/11:30~LO14:00)。もっちりとした古代米か、ご近所さんの「しげぱん」のパンが選べる。サラダのドレッシングは、マヨネーズやトマトソース、ガラムマサラなどを合わせたコブ、もしくは燻製醤油&すだちの2種がある。

ハム&ベーコン(1320円/11:30~LO14:00)。もっちりとした古代米か、ご近所さんの「しげぱん」のパンが選べる。サラダのドレッシングは、マヨネーズやトマトソース、ガラムマサラなどを合わせたコブ、もしくは燻製醤油&すだちの2種がある。

インテリアは妻の浩子さんと娘さんが女性目線でセレクト。

インテリアは妻の浩子さんと娘さんが女性目線でセレクト。

 地元住民や移住者が一緒になって地域の賑わいを生み出している阿南市加茂谷地区。那賀川の中流域に位置する10町からなるエリアだ。たくさんの史跡が残る遍路道「かも道」や落差30メートルの「午尾の滝」、お松大権現など歴史的な魅力や自然あふれる地域に、今新しい風が吹いている。話題のお店や町づくりに情熱を注ぐ人たちを訪ねた。

CAFE Boscobel(ボスコベル)

 横浜でIT関係の仕事に従事していたオーナーの財前潮さん(65・京都府出身)。2016年、人生初の農業体験で阿南市加茂谷を訪れた際、「加茂谷元気なまちづくり会」代表の山下さんにこの一軒家を紹介された。「定年退職後にここで事業を始めたいと、思いきって加茂谷に移住しました。女性がゆっくり過ごせる場所を作りたいというのと、私が料理が得意だったので飲食店にしようと。地域の人や移住の先輩たちにアドバイスをもらいました」。料理のジャンルは、知人のフードコーディネーターと相談を重ね、燻製したハムやベーコンを中心とした洋食にしようと決めた。徳島の食材を使って、手作りにこだわった料理を提供することを軸に、2018年にオープンへと漕ぎつけた。

 開店当初からの看板メニューはハム&ベーコン(1320円/11:30~LO14:00)。石井町のリーベフラウから仕入れた阿波美豚(あわびとん)のモモ肉でハムを、バラ肉でベーコンを作る。どちらの肉もワインと塩・コショウに1週間漬けこみ、1日かけて塩抜きし、桜チップで燻製する。スモークする際にざらめを加え、艶と旨味を引き出している。ハムはしっとり柔らかく、脂が甘い。ベーコンはソテーしているため焼き目が香ばしい。付け合わせには、オリーブオイルやビネガー、マスタードで味つけしたニンジンのラぺ、自家製マヨネーズとマスタードを使ったポテトサラダ、クリームチーズを作る過程で出るホエーに漬けた野菜などが添えられる。どの品々も、目を閉じてじっくりと噛みしめたい滋味深い味わいだ。

 そして、カフェ ボスコベルを語る上で欠かせないのが美しい庭。ガーデニングが趣味だった妻・浩子さん(63・阿波市出身)の、「素敵な庭があるお店がいいんじゃない?」の一言がきっかけで、庭づくりに力を入れた。季節ごとに表情を変える草木や花を眺めながらゆっくり食事ができると評判を呼び、女性が多く訪れている。5月には、店名の由来になったボスコベルやヒストリーといった11種のバラが咲き誇る。

メニュー
・ローストビーフ(1980円)
・スモークハンバーグ(1320円)
・チョコブラウニー(単品440円)

CAFE Boscobel(ボスコベル)
徳島県阿南市吉井町皇神7-3
090-2820-8050
営業時間=11:30~ランチLO14:00、スイーツ・ドリンクLO15:00
定休日=月曜・木曜・金曜休

駐車場:あり
多機能トイレ:なし
Wi-Fi:あり
完全個室:なし
座敷席:あり
開店:2018年