【写真上】ご当地グルメを堪能する来場者=徳島市の藍場浜公園【写真下】ご当地丼を買い求める客ら=阿南市桑野町のJAアグリあなん

【写真上】ご当地グルメを堪能する来場者=徳島市の藍場浜公園【写真下】ご当地丼を買い求める客ら=阿南市桑野町のJAアグリあなん

 県内各地で28日、食に関するさまざまなイベントがあり、家族連れらが県内外のご当地グルメや特産品を堪能した。

 ◎名物料理、たらふく

 徳島市 藍場浜公園で、県内外の名物料理を集めた「とくしまご当地グルメフェスティバル」が始まり、大勢の若者や家族連れが舌鼓を打った。29日まで。

 徳島ラーメンや甘い金時豆が入ったお好み焼き「豆天玉」など県内の15ブース、県外はご当地グルメとして知名度の高い津山ホルモンうどん(岡山県)や今治焼豚玉子飯(愛媛県)など20ブースが並んだ。

 来場者は食欲をそそる匂いに誘われて各ブースを回り、気に入った料理を買い求めていた。祖父母と訪れた藍住東小5年の四宮帆乃香さん(11)は「珍しい料理がたくさん食べられて良かった。おなかいっぱい」と笑顔だった。

 ◎丼サミットに2・7万人

 阿南市 徳島をはじめ6県のご当地丼を集めた「全国丼サミットinあなん」が、桑野町のJAアグリあなんで始まり、市内外から約2万7千人が詰め掛けた。29日まで。

 美波町で昨年開かれたサミットで売り上げ1位だった石川県の能登産カニ丼など、県外の9種類を含む計14種類の丼が参加。同県のカニ丼や能登牛ローストビーフ丼は、当日の販売分が早々と売り切れる人気だった。県内からは鹿肉のナカ鹿丼などが並び、家族連れらが地域色豊かな丼に舌鼓を打っていた。

 能登産カニ丼を食べた樫本蘭ちゃん(4)=阿南市羽ノ浦町岩脇=は「カニがいっぱいでおいしい」と満足そうだった。

 会場では阿南市の特産物を販売する「活竹祭」と「JAアグリあなん祭」も開かれた。JAや企業、住民団体などが約90のブースを出店し、野菜や果物、同市のゆるキャラ「あななん」の焼き印を押した菓子などを販売した。

 ◎海産物の競り市人気

 小松島市 地元の農水産物などの特産品を集めた「こまつしまうまいもん祭り&海鮮朝市」が、小松島町の小松島みなとオアシス交流広場で開かれた。

 市内の漁協やJA、生菓子組合、小松島西高校など17団体がブースを設けたほか、ステージでは海産物の競り市を開催。買い物客が新鮮なタチウオやアオリイカなどを次々と競り落とし、市価より格安となった品もあった。

 特産の竹ちくわ早食い競争もあり、小学生から大人まで32人が挑戦した。小学校高学年の部で優勝した高倉夢努君(12)=南小松島小6年=は「去年2位だったので優勝できてうれしい」と笑顔だった。

 ◎自慢の梅酒に酔う

 吉野川市 梅酒特区の美郷地区で恒例の「第7回美郷梅酒まつり」が始まった。県内外から約1500人が訪れ、新酒や熟成酒を味わった。29日まで。

 梅酒を製造する5事業所と農家民宿3軒を会場に、「鶯宿」「竜峡」などの品種のウメで造った全21種類を提供した。来場者は各会場を巡り、それぞれの蔵が造った自慢の味を飲み比べていた。

 今年5月から製造を始め、初参加した徳長梅酒製造場は、ブランデーと焼酎にそれぞれウメを漬け込んだ2種類を販売。試飲した日野絵梨香さん(24)=同市鴨島町上下島、保育士=は「バランスの取れた味で飲みやすい。美郷の風景を見ながら味わう梅酒は格別です」と話していた。

 期間中は、阿波山川駅と各会場を結ぶ無料シャトルバスを運行している。