犯罪被害者への理解を呼び掛けるポスター=徳島大常三島キャンパス

 犯罪被害者の支援を考える徳島大のボランティア団体「被害者支援につなぐ会 TSUNAGU」が、徳島県警と共同で犯罪被害者支援の啓発ポスターを作った。被害に遭って苦しむ人への理解を深めてもらうのが目的で、県警本部や県内各署に張られている。

 ポスターはA3判。デザインはTSUNAGUメンバーの総合科学部4年富永美咲さん(22)が担当した。泣いている子どもと、その手を握って笑いかける警察官の姿を淡い柔らかな色使いで描き、「支えたい あなたに笑顔が戻るまで」と県警の犯罪被害者支援スローガンを記した。

 TSUNAGUは、被害者らへの心理的支援を研究している同大の内海千種(ちぐさ)准教授の呼び掛けで、ゼミ生3人が2013年5月に結成した。週1回勉強会を開き、ストレスをコントロールするための腹式呼吸法などを学んでいるほか、大学祭でパネル展を開くなどの啓発活動を行っている。

 県警犯罪被害者支援室が9月、今年のスローガンに合ったポスター制作をTSUNAGUに依頼。支援室の担当者と学生が絵や文字のレイアウトについてやりとりしながら作成し、各署に配った。

 富永さんは「犯罪に巻き込まれた人の精神的な苦しみは、あまり知られていないのでは。被害者を支えるために何ができるのかを考えてもらうきっかけになれば」と話している。