昨年12月に松山市のアパートで住人の黒田美貴さん=当時(37)=を刺殺したとして、殺人と銃刀法違反などの罪に問われた徳島市の元僧侶来見佳典被告(30)の裁判員裁判で、松山地裁は1日、懲役16年(求刑懲役18年)の判決を言い渡した。
 日野浩一郎裁判長は判決理由で「黒田さんへの恋愛感情を断ち切れず、金銭を渡したのに会ってもらえないことによる恨みなどの感情にとらわれた犯行で、動機はあまりに未熟だ」と指摘。
 一方、被害者側にも合計約340万円を受け取りながら被告との約束を破るなどの不誠実な態度がみられたと言及した。