徳島市は24日、施設命名権(ネーミング・ライツ)の売却先を募集する予定だった市有6施設のうち、阿波おどり会館の募集を延期すると発表した。市民から、会館の命名権売却に異議を唱える声が上がっていたため。

 市によると、募集を発表した20日以降、「阿波踊りのシンボル的施設で募集すること自体問題」といった内容の意見が電話などで複数寄せられた。

 会館の命名権の売却先は25日から募集し、10月1日から4年6カ月間の契約で年間の命名権料は500万円(最低額)とする予定だった。

 市観光課は「中止するわけではない。募集方法や再開時期について協議し、調整したい」としている。会館以外のふれあい健康館、市立図書館、眉山ロープウエーなど5施設は、予定通り25日から売却先の企業を募集する。