三好高校(三好市)の食農科学科の生徒が実習で手掛けた純米酒「大地の夢」が完成した。5日から市内の酒販売店で売り出される。
2年生5人が1日、同市池田町サラダの三芳菊酒造で仕上げの作業を実施。米に麹(こうじ)を混ぜて醸造した「もろみ」から搾り出した原酒を、一升瓶と720ミリリットル瓶に詰めていった。この後、卒業生がデザインしたオリジナルラベルを1枚1枚丁寧に貼り付けていった。
冷え込む冬の間にもう一度仕込みを行い、シーズン中に一升瓶換算で約2千本の純米酒に仕上げる見込み。
販売するのは原酒と、原酒を水で薄めて加熱した「火入れ」の2種類で、それぞれ一升瓶と720ミリリットルを用意。価格は1404~3024円(税込み)。酒販売店で取り扱うほか、来年2月の「四国酒まつり」会場でも試飲できる。
瀧口愛さん(17)は「搾りたてのお酒は果実に近い香り。作業は大変だったけれど、おいしく飲んでくれたらうれしい」と笑みを浮かべていた。