徳島県議会12月定例会は4日午後、本会議を再開し、高井美穂(新風民主)西沢貴朗(自民県民会議)両氏が代表質問に立った。小谷敏弘政策監補は、漁獲量や生産額が減少傾向にある県内漁業の回復に向け、県南部で高級品種のカキの養殖を目指すとした。安定的な水揚げが期待できる養殖漁業で単価が高い品目を育て、漁業者の所得向上を図る。

 西沢氏は「海部郡内の水揚げは激減しており、手を打たねば水産業が消滅する懸念がある」として対策をただした。

 小谷政策監補は「都会を中心にして需要が見込まれる高級な品種のシカメガキを新たな養殖品種とする取り組みを支援する」とした。

 県水産振興課によるとシカメガキは九州を中心に生息する品種で、一般的なマガキより小ぶり。希少性から値が高く、味も濃厚とされている。県は種苗を研究しているWDB環境バイオ研究所(美波町)に委託し、11月から海陽町で試験養殖を開始した。3月まで育て、品質や県南の環境が養殖に適しているか調べる。

 高井氏は小中高校生が、適切にインターネットを利用するよう指導や啓発の強化を求めた。

 佐野義行教育長は「いじめなどネット上のトラブルや長時間使用による健康面への影響が懸念されている」とし、対処方法や相談窓口をまとめた教員向けの対応事例集を作るとした。

 1万1千部作成。写真、メール、会員制交流サイト(SNS)、ゲームなどのトラブルに応じた対処法を記載する。