実証実験で大津波警報の発令が表示されたカーナビ=美波町奥河内の県南部県民局美波庁舎

 徳島県などは、自治体が発令した避難指示などの災害情報を、カーナビからドライバーに音声と文字で伝えるシステムづくりを進めており、1~3日、美波、那賀両町で実証実験を行った。情報が届きにくい運転中のドライバーに注意を促すのが目的。本年度中にシステムを完成させ、自動車メーカーに実用化を進めてもらう。

 自治体の災害情報をインターネットに配信するシステム「Lアラート」を活用。カーナビの画面や音声案内を通して、走行する地域の気象情報や避難勧告の内容、避難所の開設状況、避難場所の位置などを知らせる。

 実験は、美波町奥河内の県南部県民局美波庁舎と那賀町吉野の川口ダム間約28キロを、車を走らせて実施。往路は大雨で那賀町に避難勧告が出されたとの想定で、復路では地震が発生して美波町に大津波警報が発令されたとして行った。

 カーナビに情報が届くと、「避難勧告 那賀町全域」「大津波警報 徳島県 津波到達予想時刻 16:15」などの文字が自動で画面に表示され、音声でも読み上げられた。

 県は、総務省のモデル事業の採択を受けて9月補正予算に約5千万円を計上。実験データや参加者の意見を参考にシステムを完成させる。