徳島と中国を結ぶ初めての定期コンテナ船が4日、小松島市和田津開町の徳島小松島港コンテナターミナルに到着した。韓国南部の釜山と結ぶ週3回の定期便のうち、1便が中国の天津、大連まで延伸される。
長錦商船が運航するコンテナ船「シノコー・ティエンジン」が午前8時半に接岸。岸弘之県運輸戦略局長と浜田保徳小松島市長ら20人が出迎え、余泰淳船長らに記念品や花束を贈った。岸壁のクレーンでコンテナを積み込み、午後5時半に釜山、大連に向け出発した。
徳島小松島港から中国へコンテナを運ぶ場合、従来は釜山で別の船に積み替えており、到着までに10~12日間必要だった。中国まで延伸されたことで、大連までの所要日数は6日間と大幅に短縮。積み替えの費用も抑えられる。
県は農水産物の輸出拡大のほか、高松や神戸などの県外港を利用していた荷主の県内回帰に期待を寄せている。