「女性社員の比率は?」「やりがいを感じるのはどんなとき?」―。大学生が徳島の企業を訪れ、質問をぶつけます。企業の公式ウェブサイトを見るだけでは分からないことも伝えます。徳島にこんな会社があったのか、という発見もあるはず。就職活動の参考にどうぞ。 問い合わせや取材の申し込みは seikei-bu@topics.or.jp。

 

取材に応対してくれたのは、総務部長の石本恭之さん、総務部総務課の山根朋子さん

―業務内容や仕事内容を教えてください。

 弊社は、木製の室内ドアの製造・販売をおこなっている住宅内装部材メーカーです。私たちは、室内ドア・化粧造作材・収納ユニットなどをお客様の要望に応じて、サイズ・素材・デザイン・納まりなどあらゆる角度から検討し、受注から納品・アフターメンテナンスまで行います。

 多様化する顧客ニーズに応えるために、生産システムにMRP(資材所要量計画)を導入し、多品種少量生産が可能な供給体制を構築しています。

 ―具体的にどのような部門や部署がありますか。

 営業、開発、設計、業務計画、購買、製造、出荷、品質管理、工務、情報システム、総務、経理の12部署から成り立っています。

 ―海外でも事業を積極的に展開しています。現状を聞かせてください。

 成長戦略の柱として進めてきた中国事業は、現在子会社6社と省都を中心とした主要都市に展開する営業所(30カ所)および代理店の体制となっております。また、弊社の海外戦略としまして、「地産地消」を掲げており、日本で作ったものは日本で、中国で作ったものは中国で、と現地化を進めております。従業員も現地化しており、中国で働いている約1500人のうち日本人スタッフは、たったの2名です。

 現在ではグループ全体の売上の7割以上は中国での売上となっております。

 ―経営理念や社風を教えてください。

 社訓で「会社を愛し、商品を愛し、仕事に誇りを持つ」を掲げています。他の企業でも同じことだと思いますが、自社の商品を知れば自然と目で追ってしまうと思います。

 よく利用している施設や新しく入居するマンションなどは、どうしてもニホンフラッシュの扉かなと考えてしまうことがよくあります。それでニホンフラッシュの扉だったときは、やはりうれしく思います。

 社員はフランクな方が多い職場だと思います。仕事になると厳しいですが、プライベートだと、コロナ前ですが、バーベキューや女性社員だけでお花見などするほど仕事のオンオフがはっきりしている人が多いと思います

 ―2023年度、2024年度の採用予定人数は。どのような選考方法や選考基準で採用されますか。どんな人材を求めていますか。

 毎年10人ほど、採用しています。選考基準としましては、コミュニケーション力を重視しています。面接では、ミスマッチにならないように学生さんの長所短所を見ながら行うようにしています。ただ、部署によっては多少異なります。営業ではヒヤリング力なども見ますし、設計だと単調な作業でも続けられるかどうかなど、その人が働くところをイメージしながら、採用活動を行っています。

 求めている人材は、明るく元気でポジティブ思考の人です。はじめのうちの失敗はつきものですが、そこでつまずいてしまうとなかなか立ち直れないです。そこで切り替えられるぐらいポジティブな人がいいなと思います。

 ―御社での働きがいややりがいを教えてください。

 採用担当としては、学生に自社のことをきちんと伝えることができたときに、やりがいを感じます。インターンシップ後のアンケートで「説明が分かりやすかった」「勉強になりました」といった回答を受け取った際には、喜びを感じます。

 営業も経験した者としては、自分が携わった物件が建ったときはうれしいですし、タワーマンションや有名な建物に納品したときは、何年たっても家族や友人に伝えることができるこの仕事に誇りを持てます。

 ―仕事なので大変なことや苦しいこともあると思います。入社前に知っておいてほしいことはありますか。

 当社は、昔でいう建具屋なので専門的な用語が多く、入社当初は覚えることで大変だと思います。営業に出る人だけが大変なのではなく、どの部署も必ずといってもいいほど専門用語が出てきます。

 ただ、新入社員はみんな初心者です。はじめから完璧に出来る人はいないので、初めは先輩が基本的に教えてくれます。分からないときは理解するまで聞いてください。

 理解できるようになると、お客様と対等に話せるようになって面白さが分かってくると思います。

 ―入社前後にイメージと違っていたことはありますか。

 上場企業なので堅い人が多いのかと思っていましたが、年上の方から積極的に声を掛けいただくなど、非常にフランクな人が多く驚きました。

 ―産休、育休の制度の充実や実態はどうなっていますか。

 もちろん希望に合わせて、産休、育休が取得できる環境です。育休中に子供を連れて会社に顔を見せてくれる社員もおり、日々の癒やしとなっています。

 ―最後に就活生へのメッセージをお願いします。

 就活を始めたばかりの学生は、何から手につければいいのか分からないと思いますが、どの職種にしようが企業研究あるのみです。インターンシップや会社説明会でまず会社に行ってみるだけでも十分価値があると思います。ホームページを見てすごく良さそうだったり、会った採用担当者の感じが良かったと思ったりしても、実際は違うこともあるでしょうし、逆もあると思います。面倒くさいと感じるかもしれませんが、イメージだけで判断せず多くの企業を見てください。就活は、妥協したら負けです。妥協しないように後悔しないように最後まで走り続けてください。

会社データは以下より HPはこちら→https://www.nfnf.co.jp/