県内在住の外国人20人が、阿波、吉野川両市で歩き遍路を体験した。四国八十八カ所霊場の世界遺産登録に向けた機運を盛り上げようと、遍路道の清掃などに取り組むNPO法人徳島共生塾一歩会が企画した。
参加者はすげがさと白装束を身に着け、阿波市市場町の10番札所・切幡寺から吉野川市鴨島町の11番・藤井寺までの約15キロを歩いた。道中は吉野川中州の善入寺島や川島城を訪れ、地域の風景や歴史を堪能した。川島城では、徳島科学技術高校の生徒が菓子や果物を提供した。
クロアチア出身で鳴門教育大に留学しているドラガナ・ユキッチさん(33)=鳴門市鳴門町高島=は「地元の人と交流したりお接待の文化を味わったりして、素晴らしい経験だった」と話した。