徳島対福岡 2ゴールの活躍を見せた徳島のFWウタカ=鳴門ポカリスエットスタジアム(山田旬撮影)

 サッカーJ2徳島ヴォルティスは25日、ホームの鳴門ポカリスエットスタジアムでアビスパ福岡と対戦し、FWピーター・ウタカが2ゴールを奪う活躍を見せ、3-1で福岡を下した。徳島は2連勝で通算10勝4分け11敗。勝ち点を34に伸ばし、順位を12位に上げた。

 徳島は序盤、リズムをつかめず、相手にボールを回される場面もあったが、少しずつ盛り返した。32分にMF前川大河のスルーパスを受けたウタカが左足で流し込んで先制した。ウタカは加入後初ゴール。しかし、その4分後、ゴール前のこぼれ球を押し込まれて同点とされた。その後、徳島は勝ち越し点を狙ったが、ネットを揺らせず前半は1-1で終えた。

 後半、徳島がいきなりチャンスをつかむ。1分、ウタカのパスを受けた前川がドリブルで仕掛け、ペナルティエリア内に進入したところを相手に倒されPKを獲得。岩尾憲がPKを決めて勝ち越した。直後の3分には、ウタカがドリブルでゴール前まで持ち込み、GKをかわして冷静に決めた。

 その後も徳島は優勢に試合を進め、中盤でボールを奪ってから次々とチャンスメーク。ウタカをはじめ、島屋八徳や前川大河、大本祐槻らがゴールを狙ったが、得点は奪えなかった。守備陣は、DF井筒陸也が要所で体を張るなど集中力を切らさず、得点を許さなかった。

◇明治安田J2第25節  鳴門ポカリスエットスタジアム  観衆3787人

徳島 3-1 福岡
   1-1
   2-0

【得点者】徳島=ウタカ(前半32分、後半3分)岩尾憲(後半2分=PK)
     福岡=城後寿(後半36分)