サルの捕獲用に板野町が設置した大型おり=同町川端

 昨秋、住民18人がサルに襲われる被害が起きた板野町で、ニホンザルを捕まえるための大型おりが同町川端の山裾に設置された。町が再発防止策として計画していた。地区周辺には20匹程度の群れが確認されており、一網打尽を狙う。

 おりは縦16メートル、横8メートル、高さ3メートル。内部には四方にトタンの壁を設置しており、サルが外に出るには扉がある1カ所の出入り口を通るしかないという構造となっている。民有地を無償で借り、2日設置した。

 町はおりの中にある木の上にミカンやリンゴなどを置き、サルを招き寄せる。監視カメラ1台を取り付けており、町役場にあるモニターを通じ、職員が行動を確認する。サルが警戒心を解き、日常的にエサを食べに来るようになれば、扉を閉める。群れで捕まえることを想定しており、捕獲までには数カ月かかる見通し。

 町では昨年10~11月、同町吹田の板野東小学校近くの住宅地で児童らが相次いでサルに襲われ、17人が負傷した。今年も果樹畑や家庭菜園などで食害が出ていて、住民から抜本的対策を求める声が高まっている。

 町は「とにかく捕獲していかなければ、解決にはならない」(玉井孝治町長)として、群れを捕獲するおりの設置を決めた。山間部を含む大坂地区にもう1基設置することを検討している。

 県農林水産政策課によると、サル捕獲用の大型おりは同町以外に牟岐町や佐那河内村など8市町村で計24基設置されている。