徳島駅前で女性に卑わいな言動を繰り返したとして、徳島県警子ども・女性安全対策室と鉄道警察隊、徳島東署は7日、県迷惑行為防止条例違反の疑いで、徳島家裁の書記官(50)を逮捕した。容疑者は「そんなことは言っていない」と容疑を否認しているという。容疑者は2013年以降、徳島駅周辺で女子高校生に同様の言動を繰り返していたとされ、署などが3度にわたって警告していた。
逮捕容疑は、11月30日午後6時半から同7時10分ごろまでの間、徳島駅前のカフェで飲食中だった沖縄県の飲食店従業員の30代女性の隣に座り、自身の股間を触りながら「僕のものを3000円で見てください」などとわいせつな発言を繰り返したとしている。
署によると、女性は徳島県内を旅行中で、1人でカフェのカウンター席に座っていた。店内は空席が目立つ状態だったにもかかわらず、容疑者は隣に座って約30分間声を掛け続けたという。女性が巡回中の警察官に被害を申告した。
容疑者は13年4月、徳島駅前で女子高生に卑わいな言葉を掛けたとして、署から警告を受けていた。15年10月以降も平日の夕方に同駅周辺で容疑者から同様の被害を受けたという相談や通報が署に10件ほど寄せられ、県警が警告を繰り返していた。
徳島地・家裁の田村眞所長は「事実関係を確認中であり、現時点ではコメントを差し控えたい」と話している。