板東俘虜収容所をテーマにした写真も公開される企画展「ドイツと日本を結ぶもの」=鳴門市ドイツ館

 日本とドイツの交流の歴史を振り返る巡回展「ドイツと日本を結ぶもの-日独修好150年の歴史」(鳴門市など主催)が9日から、鳴門市ドイツ館で開かれる。幕末の国交樹立から現代までの両国の関係を紹介するパネルを中心に約120点を展示する。第1次世界大戦中の板東俘虜(ふりょ)収容所のドイツ兵捕虜らを撮影した写真も約30枚並べる。2016年1月24日まで。

 1861年にドイツ(当時はプロイセン)の使節団が徳川政権と修好通商条約を結んで以降の交流の歴史をパネルで解説。使節団の随行画家が条約締結時の様子を描いた絵画や、徳川家茂がプロイセン国王に宛てた信任状といった資料の複製も展示する。

 収容所に焦点を当てたコーナーでは、4月にドイツ兵捕虜のひ孫からドイツ館に寄贈された資料の中から、ドイツ兵が大麻比古神社で木橋を造っている様子や、当時のお遍路さんの姿を撮影した写真などを公開。ベートーベン「第九交響曲」アジア初演から100周年となる2018年に向けて、機運を盛り上げる。

 ドイツ館のほか、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)長崎歴史文化博物館(長崎市)横浜開港資料館(横浜市)の4館を会場とした巡回展。川上三郎館長は「徳島ではめったに見られない内容なので、ぜひ足を運んでもらいたい」と話している。

 入館料は一般400円、小中学生100円。関連イベントとして、8日から館周辺に3万3千個のLEDイルミネーションを設置し、来年1月末までの午後5~9時に点灯する。