農業用アシストスーツを装着し、コンテナの上げ下ろし作業をテストするレンコン農家=鳴門市のJA大津松茂

 徳島など6県と和歌山大、農機具メーカーが開発を進めている農業用アシストスーツの導入試験用モデルが完成した。農作業の負担軽減につながるかを確認するテストが8日、鳴門市のJA大津松茂を皮切りに始まった。テストは2015年度中に13県で行われ、農家の意見を基にスーツを改良し、16年10月の発売を目指す。

 アシストスーツは、装着した人の動きをセンサーが感知して電動モーターが作動。収穫物を持ち上げる作業を補助したり、中腰姿勢を支えたりする。導入試験用モデルは1年前に発表した試作品より0・2キロ軽い6・8キロにするなど、使いやすく改良した。

 JA大津松茂でのテストには、レンコン農家5人が参加。15キロの重りが入ったコンテナ容器の持ち運びを行い、スーツを着用していないときと体への負担の違いを比較した。

 スーツ着用によって作業後の心拍数が1分間120回から90回に減った朝野達也さん(21)=鳴門市大津町吉永=は「楽にはなるが、着慣れていないせいで動きづらい面もある」と話した。

 県内では今後試験用のスーツを10着用意し、約100戸の農家に貸し出して実際の農作業で使ってもらう。

 スーツの開発は、農業人口の減少や農家の高齢化に対応するのが狙い。農機具メーカーのニッカリ(岡山市)が1着100万円程度で販売を予定している。