25日午後1時55分ごろ、阿波市阿波町の建設作業員の男性(48)が同市市場町の住宅建設現場で倒れ、心肺停止の状態で吉野川市の病院に運ばれた。徳島中央広域連合消防本部によると、心臓マッサージで蘇生したものの意識不明の重体。熱中症とみられる。
同日午前10時50分ごろには、板野町の女性(87)が自宅で倒れているのを家族が発見。意識不明の状態で徳島市の病院に搬送された。容体は不明。板野西部消防組合によると女性は冷房や扇風機を使っておらず、熱中症の疑いがある。
徳島新聞の午後7時時点のまとめでは、県内では2人の他に10市町で10~90代の12人が熱中症か、その疑いで搬送された。
この日の県内は高気圧に覆われて気温が上昇。三好市池田町では最高気温が35・9度を記録し、10日連続で35度以上の猛暑日となった。徳島地方気象台によると、最高気温は那賀町木頭出原36・3度、美馬市穴吹町36・0度、徳島市35・5度など、各地で平年を3~5度上回った。
26日もおおむね晴れるが、午後は大気の状態が不安定になるため雨や雷雨の所がある見込み。最高気温は三好市池田町36度、徳島市35度、美波町34度と予想されている。