徳島市国府町早淵のアマチュアカメラマン米澤正博さん(64)が9日未明、地球に近づくカタリナ彗星(すいせい)の撮影に成功した。
米澤さんは午前5時半ごろ、天体用デジタルカメラと天体望遠鏡を使い、東の空の金星付近で彗星を発見した。緑っぽく光り、ちりやイオンでできた二つの尾も確認できた=写真(露出時間2分の9コマを重ねた)。
阿南市科学センターによると、カタリナ彗星は2013年10月に米アリゾナ大の研究機関が発見した。今回撮影されたのは複数ある同彗星の一つ「C/2013US10」。来年1月16日ごろに地球に最接近し、光度は4等星ほどになる見込み。双眼鏡でも確認できる。
米澤さんは「神秘的な彗星だった。1月にかけて高度を上げていくので観測しやすくなるだろう」と話している。