空襲体験を描いた絵画や焼夷(しょうい)弾の破片などを見学する来場者=徳島市の徳島大常三島キャンパス

空襲体験を描いた絵画や焼夷(しょうい)弾の破片などを見学する来場者=徳島市の徳島大常三島キャンパス

 戦争の悲惨さや平和の尊さを伝える「戦後70年平和ミュージアムとくしま」が12日、徳島市の徳島大常三島キャンパスで始まった。来場者は多くの展示資料や体験談に触れながら、不戦の誓いを新たにした。13日まで。

 体育館では、松茂町にあった徳島白菊特攻隊や真珠湾攻撃で捕虜第1号となった故酒巻和男さん(阿波市出身)などについて解説したパネルを展示。多くの写真や絵画も並んだ。

 けやきホールでは、徳大生が鳴門市のシベリア抑留体験者から聞き取り調査した結果を発表。3人の戦争体験者は戦時下の生活について語った。

 来場した徳大工学部1年の林滉晴(こうせい)さん(20)は「悲惨な実態が伝わってきた」と話していた。

 13日は午前9時半から午後4時まで。資料展示のほか、中国残留孤児2世で徳島大出身の城戸久枝さんの講演会(午後1時半から)などがある。入場無料。