徳島ヴォルティスが3-1で勝利した7月25日のホーム福岡戦。出場2試合目にして徳島初ゴールを含む2得点をあげたFWピーター・ウタカ選手が、勝利後のタオル回しの発声に初挑戦しました。

タオルを回すウタカ選手

 試合後、ほかの選手たちと一緒にゴール裏のサポーターにあいさつに来たウタカ選手。勝利後の「儀式」となっているサポーターとのチャント(応援歌)合唱で拡声器を握ると、サポーターは「もうチャントを覚えたのか」とウタカ選手のアクションに注目します。ウタカ選手が「せーの!ピーター…」と自身のチャントを歌い始めると、サポーターは歓声とともに「ピーター・ウタカ!ウタカ!ウッ!」と大合唱し、タオルを回しました。その瞬間、ウタカ選手自身はどう感じていたのか、チャントにはどんな思いを持っているのか、聞きました。

 ◆福岡戦後、ウタカ選手の発声で、サポーターと一緒に自身のチャントを歌いました。どうでしたか?

 「試合後にゴール裏に行ったときに、歌えって感じになりました。(自身のチャントは)聞いてはいたんですけど、歌ったことはなかったから、あんまり分からないまま歌い出したんです。そのとき隣りにいた石井秀典選手が急に「徳島のチャントを歌え」とか、よく分かんないこと言い出したので、混乱した部分があります(笑)。ちょっとチャンさん(石井選手)おかしい(笑)。チャンさんというのはいつもこんな感じのキャラクターです」

 ◆自身や味方選手、チームのチャントが響き渡るホームゲーム。ウタカ選手はどんな思いで臨んでいますか?

 「(サポーターの声援があるので)普段よりもっといいサッカーができ、常に勝利に近いところにいる感じです。福岡戦でも、相手に『徳島のホームでは簡単に勝ち点を取れない』と思わせることができたと思います」

 ◆徳島で試合に出場するようになり、すぐに結果を残しました。シーズンの残り試合をどう戦いますか?

 「プレーオフ圏内に入るには、ハングリー精神を持って戦うことが必要です。アウェーももちろんですが、ホームでは絶対に勝ち点を取るつもりで戦わないといけません」

 ◆試合前のウォーミングアップ中には、自身のチャントが聞こえてくると、ゴール裏に向かってお辞儀をする様子もありました。次回もウタカ選手のチャントがスタジアムに響くのを楽しみにしています。

 「スタジアムでチャントや皆さんの声を聞きたいので、ぜひ足を運んで、応援してくれるとありがたいです。応援歌というのは、点を決めるための力やエネルギーをくれるので、ぜひぜひ大きな声援をよろしくお願いします」。

 チームがJ1昇格、勝利に近づくためには、ホームでの大声援は欠かせないようです。ウタカ選手のゴールで巻き返しを図れるよう、スタジアムに足を運び、大きな声でチャントを歌ってチームを後押ししましょう。