牟岐町に冬の訪れを告げるウツボの天日干しが、同町牟岐浦の牟岐漁港で始まり、背開きにされたウツボが竹ざおにつるされ、寒風に揺れている。作業は2016年2月末まで続く。
牟岐東漁協では、漁師がイカやタコなどの餌を入れた筒状のかごを沖合の岩場などに仕掛け、体長約1メートル、重さ2キロ前後のウツボを捕獲。港で頭と内臓を取り除いて背開きにして干している。一昼夜つるして乾燥させた後、1キロ2千円前後で県内外に販売される。
ウツボ漁歴30年の木村的さん(61)=同町灘=は「ウツボはスタミナがつくほか美容にもいい。寒風にさらすと身が引き締まって、うまみが増す」と話していた。