阿南市は、市民を対象に「幸福度調査」を始めた。少子高齢化や過疎化が進む中、住民が何に幸せを感じているかを把握し、今後の施策に生かす。

 質問は▽健康・福祉▽子育て・教育▽産業▽環境▽文化▽安全・安心-の6分野で計45項目。「医療機関が充実している」「経済的な不安がなく、買い物などに不便のない生活を送ることができている」などに、5段階評価で回答する。また、45の質問の中から、幸せになるために特に重要だと思う項目を三つ選んでもらう。18歳以上の市民千人を無作為に選び、11月末に調査票を発送した。

 幸福度調査は、ブータン王国が5年に1度実施し、心の充実を示す「国民総幸福量(GNH)」の追求を国家運営の柱としていることで知られる。日本では東京都荒川区などが取り入れ、内閣府でも2009年から13年まで調査していた。

 阿南市は、来年3月に完成する予定の市総合計画後期基本計画に反映させるため、荒川区を参考に調査を行うことにした。年内にも総合計画の策定を委託するコンサルタント会社が、返信された回答を集計、分析する。市民の幸福度に影響の大きい分野の政策を充実させる。

 来年4月には「住民の幸福実感向上を目指す基礎自治体連合(幸せリーグ)」にも参加する予定。上勝町を含む全国59の自治体が加入しており、意見交換などを行い、住民の幸福度を市政にどう生かしていくかを研究する。